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奴隷妻『ゆりこ』は、妻とは申しますものの、正式な妻でなく、主人の籍にも入れてもらえず、子供を生むことも許されていないので、むしろ奴隷妾と呼ばれた方が、ピッタリかも知れません。
『ゆりこ』の過去については、別の機会に聞いて頂くとして、現在の主人と、結ばれた時のことを、少し書いてみます。
主人と知り合って間もなく、肌を許し、そのまま約1年問、アパート暮しの同棲生活を、続けましたが、その間に、M(マゾ)の世界に、すっかり馴染まされてしまいました。
今の新居に移るのを機会に、主人の発案で2人だけの“結婚式”を挙げましたが、“結婚式”と言うより、『奴隷宣誓式』と、言った方が良いのかも知れません。
一時は捨てようかとも思いましたが、主人の作った“式の計画”
メモは捨てられず、結局、大切に保存し、残してしまいました。
それに『ゆりこ』の説明を加えて、お話ししたいと思います。
式は大体、このメモ通りに行ないました。
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(1):【場 所】
八幡神社の神前、主人の故郷の氏神で、山の奥にある神官のいない小さなお社で、麓にあります。
一の鳥居までは車で行けます。後は神前まで崩れかけた石段を徒歩で、約30分ほど登った所でした。
(2):【日 時】
昭和42年2月4日。午前零時より、(立春の日の真夜中です。)丁度、私の満23才の誕生日でした。
当夜は、殊の外に寒さが厳しく、参道には2〜3pの雪が積っていました。
式は全部終わって車に戻るまでに、2時間余り、かかりました。
(3):【白服装】
花婿は羽織袴の正装。花嫁は全裸で(花嫁らしく頭に白いベールはありましたが…)他に身に着けるのは、
緊縛の荒縄。宿の人達の目を盗んで抜け出す時からそんな姿で、車のトランクに詰められて行きました。
(4):【入 場】
花婿は花嫁の縄尻を持つ。(一の鳥居から御手洗まで、全裸緊縛、素足で歩かされました。)
主人の提げた携帯用のテープレコーダーから、流れるウェディングマーチに合わせて歩きました。
肌を突き刺す寒さの中、凍え死ぬ思いをして、こんな惨めな結婚式を、挙げなければならない自分が、
情けなくて、哀れに想い、思わず悲しくて、シクシクと泣き出してしまいました。
(5):【楔】
花婿は手と口をすすぐ。花嫁は全身の洗礼。御手洗の前で縄を解かれて跪き、肩から何杯もの、氷まじり
の冷水を掛けられました。それでなくとも慄え上がっていた素肌に滲る冷水は、冷たいというより、刺さるように
痛い感じでしたが、その中に感覚は麻痺してしまいました。
(6):【礼 拝】
花婿は立ったまま。花嫁は土下座。洗礼の雫の垂れている裸身で、真白い雪の上に跪き、お祈りしました。
(身も心も浄まる思いでした。)
(7):【宣 誓】
花婿、花嫁共に誓詞を読む。誓詞は神前に捧げる。花婿は、妻を奴隷として飼育し、扶養すること。
花嫁は、叔隷として夫に仕えることを神に誓いましたが、ここで急にメモにない行事が一つ追加されました。
それは花婿に対する花嫁の誓いの言葉で、予め主人の用意していた誓詞を、主人の前に跪き、足先に
口づけをした後、朗読させられました。その要旨は、@主人の籍に入れてもらえないことを認める。
A子供を生ませてもらえない事を認める。Bいつ捨てられても不服を云わない…という意味の内容でした。
このようなことを急に持ち出され、しかも女にとっては、とても辛い内容ばかりで、読み上げてしまってから一瞬
とまどいましたが、それは、もう手遅れで、お誓いしたことになってしまいました。その誓詞は主人が持ち帰り、
現在でも、金痺の中に納められてあります。
(8):【三・三・九度の盃】
水筒に詰めてきたお酒を、二人が交互に注ぎ合って、普通の結嬉式のように行ないました。
その後で、少し余分にお酒を戴いて、冷え切った休も少しは暖くなってきた様に思えました。
(9):【記念品の交換】
花婿から花嫁へは、『貞操帯』、『手枷』、『足枷』、『鎖』、花嫁から花婿へは『鞭』、新しい『縄』。
(花嫁への記念品は、その場で、すぐに裸身に装着されました。)
(10):【記念撮影】
セルフタイマーを使って、2人の写真を何枚か撮りましたが、2人仲良く並んだのは1枚もありません。
奴隷妻の結婚式にふさわしく、主人の前に跪いたポーズのものと、被虐のポーズが大部分でした。
(11):【記念責め】
鞭打ち100回。(1つ、2つと、裸身に賜る鞭の数を、声を出して数えさせられました。雪の上にのたうち廻り
鎖の音を鳴らして、99、100と数える頃には、息も絶え絶えでした。
(12):【退 場】
再び、雪の参道を歩いて車に戻りましたが、激しい鞭打ちと足枷のため足許も覚束なく、何度も倒れながら
ようやく車に辿りつき、そこで失神してしまいました。ウエディングマーチは繰り返しで、ずっと鳴らしづめでした。
結婚式のメモは、これで終わりです。
この後4泊5日の、“被虐の新婚旅行”に出かけましたが、この旅行につきましては、別の機会に、是非!
発表させて頂きたいと思っています。
このような結婚式を強行した主人に対し、当時は随分、恨めしく思いましたが、今ではむしろ、M(マゾ)女に
ふさわしい、こんなすばらしい行事を、よくも計画し、実行してくれたものだと、心から敬服し感謝してます。
奴隷妻『ゆりこ』は、今、M(マゾ)女として幸福です。ただ、子供を生ませて頂けないことが、女の身にとって
淋しく思いますが…主人の命令なので、諦めています。
ちなみに、主人は当時43才の再婚でした。
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----------(終)----------
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